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NCAA・High/Prep|留学ビザの新ルールが土壇場で差し止め、F-1・J-1保持者に朗報

アメリカで学生生活を送る留学生にとって、見過ごせないニュースが飛び込んできた。学生ビザ(F-1)・交換留学ビザ(J-1)の在留制度を大きく変える新ルールが、施行前日に連邦裁判所によって差し止められた。アメリカで挑戦する、またはこれから挑戦を考える日本人選手・学生にとって直結する話題だ。

施行前日、まさかの差し止め

Envoy Globalの報道によると、米国土安全保障省(DHS)は7月17日、これまでの「Duration of Status(D/S、在籍・プログラム期間中はずっと合法滞在できる制度)」を廃止し、F-1(学生)・J-1(交換留学)ビザ保持者を最長4年間の「固定期間」滞在に切り替える新ルールを発表していた。施行予定日は9月15日。

ところがその前日となる9月14日、マサチューセッツ州の連邦地裁(F・デニス・セイラー判事)が、この新ルールの施行を差し止める全米規模の予備的差止命令を出した。ぎりぎりのタイミングで、施行は見送られることになった。

何が変わろうとしていたのか

  • F-1・J-1ビザ保持者は、原則として最長4年間までの滞在に制限される
  • 4年を超えて滞在する必要がある場合、USCIS(米国市民権移民局)への延長申請が必須になる
  • 転校や専攻変更、追加の学位取得にも新たな制限が加わる予定だった

これまでのD/S制度は、F-1ビザについては1978年から、J-1ビザについては1985年から続く長年の枠組みだった。今回の差止命令により、少なくとも訴訟の決着がつくまでは、この従来の制度がそのまま維持されることになる。

裁判所が問題視した点

裁判所は、DHSの新ルールが行政手続法(APA)に違反する可能性が高いと判断した。具体的には、

  • 留学生数の減少やそれに伴う経済的影響について、十分な費用対効果分析を行っていなかった
  • SEVIS(留学生・交換訪問者情報システム)の強化など、より制限の少ない代替案を十分検討していなかった
  • 約2万2000件寄せられたパブリックコメントに十分応答していなかった
  • 「不正防止」「安全保障強化」という新ルールの目的と、実際の制度内容との間に合理的な関連性を示せていなかった

という点が指摘されている。

アメリカで挑戦する日本人選手・学生への影響

今回の判決は、あくまで一時的な差し止めであり、訴訟自体はまだ続いている。DHS側が控訴する可能性もあり、今後また新ルールが復活する可能性はゼロではない。

ただし現時点では、F-1・J-1ビザで在籍する留学生は、これまで通りプログラム期間中はビザの延長申請なしで滞在を続けられる。転校・専攻変更・実務研修(OPT)などのルールも従来通りとなる。アメリカの高校・大学でプレーする日本人選手の多くはF-1ビザでの在籍とみられ、今回の差し止めは実務上、大きな安心材料と言える。

今後も訴訟の行方次第でルールが変わる可能性があるため、留学・進学を検討している学生は、この話題の続報にも注意しておく価値がありそうだ。


出典

  • Envoy Global「Federal Court Delays DHS Fixed-Term Visa Rule for F-1, J-1 and I Visa Holders」
  • Envoy Global「New Lawsuit Seeks to Block DHS Fixed-Term Visa Rule for International Students and Scholars」
  • The Tribune「US federal judge blocks DHS rule restricting visas for foreign students, researchers, journalists」
  • Business Standard「US court puts Trump’s 4-year student visa limit on hold: What to know」
  • National Herald India「US judge halts new stay limits for foreign students, media representatives」

Photo: Gulbenk / Wikimedia Commons (CC BY-SA 3.0)