High/Prep|2027年クラス新1位に躍り出たベックハム・ブラック、〈兄の弟〉からの脱却
高校バスケ界では今、上級生シーズンを目前にした2027年クラスの序列が大きく動いている。中でも際立つのが、FIBA U17ワールドカップでの活躍を経て一気に評価を高めたポイントガード、ベックハム・ブラックだ。〈NBA選手の弟〉という枕詞から、名実ともに全米No.1へ駆け上がった夏の軌跡を追う。
〈兄の弟〉から全米No.1へ
ESPNが今週更新した2027年クラスの最新ランキングで、ベックハム・ブラック(サウスイースタン・プレップ、フロリダ州)が学年を問わない全米トップ25でもNo.1に位置付けられた。ESPNは「昨シーズンからドラマチックな成長を遂げ、この夏最高のシーズンを送った選手」と評している。
6フィート3インチ(約190cm)のポイントガードであるブラックは、オーランド・マジックでプレーするNBA選手アンソニー・ブラックの弟だ。長らく〈アンソニーの弟〉という枕詞とともに語られてきたが、米メディア「NBA Big Board」が6月のFIBA U17ワールドカップ取材時に指摘した通り、「その呼ばれ方も、もうすぐ過去のものになりそうだ」という評判どおりの飛躍を遂げている。
FIBA U17で見せた〈司令塔〉としての才能
飛躍の転機となったのが、6月にトルコ・イスタンブールで開催されたFIBA U17ワールドカップだ。米代表としてチームを牽引し、金メダル獲得に貢献。ESPNによれば、アシスト平均8を記録しながらターンオーバーはわずか1という驚異的な数字を残した。大会初戦のフランス戦では23得点・4アシストの活躍で31点差の大勝に貢献し、米バスケメディア「BALL Durham」は「2027年クラスNo.1候補としての存在感を見せつけた」と報じている。
興味深いのは、大会からクラブチームの活動(EYBLサーキット)に戻った際のスタイルの違いだ。米メディア「Yahoo Sports」によれば、代表活動では平均8アシスト超を記録する純粋な司令塔として振る舞った一方、EYBLでは1試合平均14.5本ものシュートを打つ得点型に変貌。247Sportsの選手評は「状況に応じてスコアラーとパサーを使い分けられる稀有な選手」と評している。
デューク大が早期から注目、9月から本格化する大学訪問
ブラックの才能に早くから目を付けていたのがデューク大学だ。2027年クラスでまだ3人しかオファーを出していない同校が、その1人としてブラックを選んでいたことは、彼の評価の高さを物語っている。ヘッドコーチのジョン・シェイヤーは今年3月のNCAAトーナメント期間中の会見でも、2027・2028年クラスの獲得戦略についてコメントしている。
ESPNの最新情報によれば、ブラックは9月からテキサス、ノースカロライナ、アーカンソー、デューク、マイアミ、南カリフォルニア(USC)、フロリダの各校への訪問を予定しているという。ミシガン、カンザス、ケンタッキーからもすでにオファーを受けており、上級生シーズン開幕とともに争奪戦は一気に本格化しそうだ。
出典
- ESPN「Men’s college basketball recruiting: Top 25 players regardless of class」
- Yahoo Sports「Duke 5-Star Target Beckham Black Climbs in Latest Rankings」
- SI.com「How ‘5-in-5’ Rule Can Affect Duke’s Recruitment of Beckham Black」
- NBA Big Board「FIBA U17 World Cup Notebook: Beckham Black, Omer Kutluay and the Prospects Turning Heads in Istanbul」
- BALL Durham「Top Duke target separating himself from the pack at FIBA U17 World Cup」
- 247Sports「Beckham Black player profile」